良いことを、正直に、愛を持って話す

月1回のヴェーダーンタ勉強会、スワミ・ダヤーナンダジ(私の先生、スワミ・チェータナーナンダジの先生)のテレビ番組「スピリチュアル・ヘリテージ」の日本語訳をみんなで読んでいます。

私個人の振り返りと、整理のために、ブログに思ったことを書いていこうと思います。

前回のおさらいを簡単に。


私がしてしまったこと、できなかったことは、背景があってそうせざるを得なかったこと、

そして私にあんなことをした人、してくれなかった人も、その人の背景があってそうせざるを得なかった、

と理解して、自分にも、周りの人にも思いやりを持つこともイーシュワラの恩恵だと言われました。

自分と相手との適切な距離を保つために、外側のものを外側に置くこと、そしてその境界線がとても大事です。


人々を外側に置いておくためには、私に理解や思いやりが必要になります。


「私の見方においては、その人はそういう人です。

それは本当かもしれないし、間違っているかもしれない。」


自分の見方というものは、主観的なものです。

少しでも客観的に、あるがままに見るために、このように考えるのです。

それは相手のためではなく、自分のために。

イーシュワラの理解からの思いやりが、他の人を受け入れる能力、クシャーンティももたらします。

そのように人間関係を保っていけるなら、私も相手も自由で、快適ですよね。



そして今回は、第40話「正直であることの価値」です。

「サッテャム、正直であること」とは、一般的に、言葉と考えが一致していることとされています。

インドの文化では、正直に話すことだけでなく、話していることを実行することも意味します。

考えと言葉と行いが一致していることをアールジャヴァム、と言います。

さらに、私が真実だと思っていて話すことと実際の真実が一致していることも重要です。

私が話すことが真実かどうか、確信がないなら、これは私の考えであって、間違っているかもしれないと正直に言うことも必要です。

そしてそれだけでは十分ではなく、このように言われました。



正直に話すとき、それを愛を持って話しなさい。

それがとても重要です。

また、あなたの話していることが、人に良いこと、役に立つことであることを確かにしなさい。

人にとって良いことを私たちは話します。

そして、愛を持って話しなさい。

機会を待ちなさい。

なぜなら、まさにその時は最も辛かったことが、機会を待つことで大丈夫なことになるでしょうから。

ですから、適切な時でなければなりません。

カーラ、 タイミングはとても大切です。

カーラとデーシャ、時と場所が大切です。

ですから、良いことを、愛を持って、正直に話しなさい。

愛があると言って、嘘などつきませんように。

スピリチュアルヘリテージ

何を話すのか、ということも考えて話しないさい、と言われています。

相手にとって良いこと、役に立つことかどうか。

考えなしに、ただ話したいことを話してしまいやすいですが、そうではないんですね。

そして話をするタイミングも大切です。

例えば、感情的になっている時、相手を傷つけてしまう言葉を発してしまったり、逆に相手が感情的なとき、こちらの言葉が届かないこともありますよね。

時と場所を選んで、良いことを、愛を持って、正直に。


そしてインドでは、話す鍛錬(ヴァーク・タパス)が大事にされています。

私が話したいから、だれかに聞いてほしいから、私が話したい話題をとにかく話す、ということをしていませんか?

私もそうしてしまうことがあります。

話してスッキリしてストレス解消する、ということもあります。

それが必要な時もありますが、良いことではないんですよね。


・その話題に価値があるのか

・相手はその話題に興味があって、ふさわしいのか

「私が話したい」ではなくて、私のことは一番最後に考えること。

そして話す時に言葉を選ぶこと。

なぜ私たちは定義を持つのでしょうか?

なぜなら、私たちは言葉を使う上で、気をつけなければならないからです。

私が私の言葉に注意を払えば払うこと、ますます私は、あるがままに気づいています。

あるがままがイーシュワラです。

私が言葉を粗末にすればするほど、ますます私はあるがままから離れます。

理解しましたか?

これが、イーシュワラを理解するために、ある種の鍛錬を持たなければならない理由です。

ですから、聖典や賢者たちは、アートマ・ヴィニッグラハハ(考えをしっかりと統轄すること)と呼びます。

そして、アールジャヴァームとアートマ・ヴィニッグラハハは、共にあると聖典と聖者達たちは言うのです。

ですから私は、この2つと共にありたいのです。

スピリチュアルヘリテージ

言葉に対しても、振る舞い方に対しても、すべての行いに対して、とても気をつけてなれれなければなりません。

自分の言葉や振る舞いが、極力傷つけないように、丁寧で思いやり深くできるように。

日々の行いを見直そうと思いました。

次回は、清潔さについてです。


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