後屈のポーズで脚がつるのは
「後ろに脚を上げるポーズをすると、ハムストリングス(ももの後ろ)がつりそうになります。」
というお話を、先日クラス後にしていました。
そうなんですよね、ふくらはぎやハムストリングス、ヨガの練習中につりやすいところなんです。
なぜつってしまうのか、そしてクラス中につってしまったらどうしたらいいのか、まとめてみました。
脚がつる、とは
脚がつる、というのは、筋肉が過剰に緊張して収縮した状態です。
筋肉には、過剰な動きで損傷しないように、伸び縮みを感知するセンサーが備わっています。
筋紡錘と腱紡錘です。
筋紡錘は、筋繊維に存在して、筋肉が伸びすぎてしまった時に「縮む」ように指令を出します。
腱紡錘は、腱(骨と筋肉を繋いでいます)に存在し、筋肉が縮もうとすると、腱が過度に引っ張られて損傷しないように、「緩む」ように指令を出します。
筋紡錘と腱紡錘がバランスをとって、効率よく、損傷を防ぎながら働いています。
しかし、何らかの原因で筋紡錘の働きが妨げられ、筋肉が過剰に収縮してしまうことがあります。
ヨガでつりやすいポーズ
ヨガでつりやすい部分は、ハムストリングス(ももの後ろ)とふくらはぎです。
どちらも後屈のポーズの時につりやすいようです。
バッタのポーズや弓のポーズのように、ふくらはぎやハムストリングスの筋肉を使うポーズでつることがよくあります。
脚がつる原因
脚がつる原因は様々ありますが、主なものとして、
① 筋肉の疲労
②水分不足
③ミネラル不足
があげられます。
ヨガのクラス中に脚がつる場面は、ほぼこれです。
急に、一気に、筋肉を収縮させて力を出そうとしたとき
です。
思いっきりポーズを深めようとした時につったりしませんか?
また、自覚はなくても結構な負荷を筋肉にかけていることもあります。
クラス中に脚がつったら
つりそうなときって、ちょっと予感というか違和感があったり、「あれ、いつもとちょっと違う」というのがわかる時があります。
そのようなとき、そして実際につってしまったときは、すぐにポーズから出て、収縮した筋肉を伸ばしてあげましょう。
ポーズで言うなら、
ハムストリングスやふくらはぎを伸ばすポーズです。
状況によっては動くことも難しいこともありますよね。
座って膝を伸ばし、つま先を顔の方に向けて伸ばしましょう。
または、仰向けになってこういうのもいいですね。
クラス中につらないようにするには
まずは、クラス前に水分やミネラルを摂取しておくこと。
体が冷えていると筋肉が硬く収縮してつりやすくなるので、特に冬は冷やさないように暖かくすること。
動くまでのリラクゼーションの時は、靴下を履いたりして冷えないようにしましょう。
そして最も気をつけたいのが、ゆっくり慎重に動くこと。
急に筋肉に負荷をかけるとつってしまうので、動く時はゆっくり。
私はクラスの時、ひとつの動きやポーズを3回位繰り返したりします。
とくに最初のウォームアップの時は、やさしいコブラのポーズを3回とか。
最初は軽く、大丈夫そうなら少しずつ深く。
「ちょっと今日の体は硬いな、体がまだ温まってないな」という時はとくに慎重に。
つりやすいところを自覚されているなら、クラス前に筋肉を解したり、軽く動いて温めておくのも良いと思います。
「つりそうだな」というときに無理をすると怪我をすることもありますから、体の様子をしっかりみて、無理のない、快適な練習にしましょう!