ヨガで春のデトックス
もうすぐ3月。
気温も暖かくなり、花粉症の症状も見られるようになり、「春が近いなぁ」と実感してきました。
ヨガや東洋医学では、「春はデトックスの時季」と言われています。
寒い冬の間、身体の基礎代謝が低下していますが、
暖かくなる春は新陳代謝が活発になり、
冬に溜め込んだ脂肪や老廃物を排泄する体の働きが活性化されます。
花粉症などのアレルギー症状も、身体の自然な毒素の排出反応です。
花粉症についてはこちらの記事をどうぞ。
身体は自然にデトックスするものではありますが、
寒暖差による自律神経の乱れ、不規則でストレスの多い生活、暴飲暴食などによって体調不良などがあると、デトックス機能が働きにくくなります。
ヨガで体調を整え、デトックスしやすい身体にメンテナンスしましょう。
デトックスとは
デトックス(解毒)とは、体内に溜まった老廃物・不要物を体外に排出する機能です。
排出する方法としては、尿・便・汗・皮脂・垢・爪・髪・唾液・呼気などがあります。
この中で、排出の割合を見ると、消化器系による排便が75%、泌尿器系の排尿が20%、汗が3%。
便と尿がほとんどなんですね。
ヨガでは、胃腸の働きを改善し、代謝を上げるポーズや動きを行っています。
どのようなポーズが効果的か、見てみましょう。
消化器系の機能を高めるヨガのポーズ
デトックスのほとんどが排便から、ということで、消化排泄の機能を高めるヨガポーズをまとめてみました。
まずは、ツイストのポーズ。
腹部をねじることで、内臓を解し、排泄の機能を高めます。
「まさかの、正座?」
と思われるかもしれませんが、このウィーラアーサナ、
または、膝とかかとの幅を広げて、その間に腰をおろして座る形のウィーラアーサナは、消化を良くするポーズです。
唯一、食後に行っても良いポーズと言われています。
前屈も内臓機能を調整するポーズです。
しっかり腹部を動かして、深い呼吸をしながら行うとより効果的です。
後屈のポーズも、腹部を伸ばすので内臓機能を調整します。
消化不良に効果的です。
特にこの弓のポーズは、腹部を床につけて、お腹を圧迫するのでより刺激が強くなりますね。
泌尿器系の機能を高めるヨガのポーズ
デトックスの20%を担う排尿。
泌尿器系の働きを良くするポーズをご紹介します。
スプッタ・ウィーラアーサナ。
お腹や太ももの前を伸ばすことで、消化・排泄機能を促します。
肩立ちのポーズ、頭立ちのポーズなどの逆転のポーズも、泌尿器系の機能向上の効果があります。
内臓の位置を、いつもと逆さまにして刺激します。
実はこれらのポーズ、消化機能にも効果があります。
合蹠のポーズ、股関節をこのように開くポーズは、泌尿器系の機能調整に役立つポーズです。
股関節を緩めることで、排泄の機能を高めます。
まとめ
暖かくなる春は、身体から老廃物を排泄するデトックスシーズン。
ここでしっかりデトックスして、身体を軽くすると、次の季節・夏が過ごしやすくなると言われています。
今回ご紹介したポーズは、消化と排泄の機能を高めるものです。
消化を良くするためには、腸の状態が大切だということは、皆さんご存知だと思います。
花粉症などのアレルギー症状を緩和するために、
ヨーグルトなどで腸内環境を改善すると良いことも知られていますよね。
私の友人は、毎年春にファスティング(断食)をしてデトックスしているそうです。
私はファスティングまではしていませんが、食べ過ぎないように気をつけて過ごしています。
花粉症が大変な方はツラい時季ですが、
しっかり睡眠をとって身体を休め、ヨガで心身を整えて、無理をせずにゆっくり過ごしましょう。
美しい桜を、軽い身体と気持ちで楽しめますように。