怒りは自分の痛みを癒すチャンスーヴェーダーンタと非暴力コミュニケーション
こんにちは。
Sugandha(スガンダ) Yoga のエミです。
日常の中で、ふとした言葉や態度に、イラッとしたり、ムッとしたり、、、
このような怒りの感情、とても扱いにくくて、困りますよね。
ついイライラとした態度を取ったり、強い言葉を放ってしまい、周りの人を傷つけることも。

先日、あるコミュニケーション講座に参加したことをブログで書きました。
そこで学んだ非暴力コミュニケーション(NVC)について、もっと知りたくなり、
『NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法』という本を読みました。

私が日頃学んでいるヴェーダーンタと共通することが多くて、
非暴力的なコミュニケーションを取るために、具体的にどうしたら良いのか、
役に立つお話がたくさん紹介されていました。
その中でも特に、「怒り」に対する理解と扱い方は、
ほとんど同じことを言っていて、
参考になったのでシェアしたいと思います。
怒りとは
ヴェーダーンタの視点では、
怒りも心理学的な法則であるイーシュワラの現れであり、
道理に沿って生じるものです。
誰かがあなたを怒らせるのではなく、
その怒りはすでにあなたの中にある痛みの表現です。
その痛みは、望んだことが満たされない痛みです。
それは子どもの頃に蓋をした記憶から生まれることもあります。
怒りなどの感情そのものに良し悪しもなく、
怒らないように、怒りをコントロールしようとしなくていいんです。
ただ、誰かを怒りの犠牲にして傷つけることは間違いですが。
(スワミ・ダヤーナンダ「スピリチュアル・ヘリテージ」より)
こちらの過去の記事にも書いています。
NVCでも、怒りの「原因」と「刺激」は別であると考えます。
相手の行動はきっかけに過ぎず、
怒りは自分の中の満たされないニーズから生じるもの。
感情は自分の責任として引き受けることが大切だと書かれていました。
ヴェーダーンタとNVCも、どちらも
「怒りは相手のせいではなく、自分の側に原因がある」
という点で一致しています。
その奥には、これまで満たされなかった望みや、
心の痛み、ニーズが隠れています。
このように捉えると、
相手や周りに左右されずに、感情に巻き込まれない、
そんな自分でいる可能性が見えますよね。
怒りへの対処法
ヴェーダーンタでは、
まずは、怒りの対象から感覚器官を離す「ダマ」からです。
物理的に距離を置いたり、時間をおくと、
かなり冷静になりますよ。
さらに、怒りを抑え込もうとせず、
書き出すなどの安全な方法で一度怒りを出すんです。
次に、感情には何らかの原因があり、
それもイーシュワラの秩序の現れであると理解して、
ウェルカムすること。
そう理解すると、自分も周りの人も責める必要はなくなります。
NVCでは、
まず立ち止まって呼吸し、
(「ダマ」のように冷静になれますよね。)
相手に非があると決めつけている自分の思考を点検します。
相手の言動は、怒りの刺激となっただけです。
そして、自分の中にある満たされないニーズを探し、
必要に応じてその感情とニーズを相手に伝えます。
どちらの方法も、
感情と自分との間にスペースを作り、
相手も自分も傷つけない選択を可能にしますよね。
怒りは自分の痛みを知るチャンス
怒りの奥には、
これまで満たされなかった望みや、
忘れていた心の痛みが隠れています。
それを特定できなくても、
「自分はこういうことで怒りが出るんだな」
「何か痛みがあるんだな」
と認識するだけで、
感情は少しずつ落ち着いていきます。
怒りもまたイーシュワラの現れであり、
イーシュワラという法則の中で生きていることに気が付きます。
怒りは、自分の痛みを癒すチャンスになるんです。
なかなか実践は難しいですが、
それでも、怒りを感じたとき、
まずは一呼吸おいて。
「誰も私を怒らせることはできない」
ことを思い出して、
穏やかでやさしい選択ができる自分でいたいですね。

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