ヨガで寒暖差疲労対策
「寒暖差疲労」、ご存知ですか?
私は最近知った言葉です。
季節の変わり目など、気温差が激しい時季に、体調不良や風邪を引いたりしやすいことは、皆さんも心当たりがあると思います。
若い時は、気温差なんて全然気にならなかったのに、気温差が激しいと体がツライのは年齢のせいかな、と思っていましたが、そういう訳でもないようです。
今回は、寒暖差疲労と、ヨガでできる対策を考えてみます。
寒暖差疲労とは
私たちの体は、気温が高くても低くても、体温を一定に保とうとしています。
寒い時は、筋肉を震えさせて筋肉を働かせて体温を上げたり、血管を収縮させて筋肉を硬くすることで体温を保とうとします。
暑い時は、血流を良くして汗をかくことで体温を下げています。
この機能は自律神経でコントロールされています。
昨日は寒かったのに今日は暑い、朝は寒かったけど昼は暖かい、というように気温差が激しい環境にいると、自律神経の機能が乱れ、体が疲れてしまいます。
さらにストレスを受ける状況・環境も、自律神経の機能が乱れることになります。
これを寒暖差疲労というそうです。
寒暖差疲労によっておこる体調の変化
寒暖差疲労によっておこる体の不調には、このようなものがあります。
疲れがたまって、倦怠感がある
体が冷える、体が浮腫む
免疫機能の低下
めまい、不眠
食欲不振や便秘、下痢など胃腸の働きが低下する
肩こりや腰痛、頭痛
イライラする、など気持ちが落ち込みやすい
などがあります。
ヨガでできる寒暖差疲労対策
寒暖差疲労対策として挙げられるのは、体を冷やさないこと、自律神経の機能が乱れないようにすること。
そのために、体を温める食事、入浴、睡眠、適度な運動、リラックスすること。
ヨガでできることは、呼吸法で神経システムを活発に、または沈静化させることで、自律神経の働きを維持する、
また、アーサナで体を解し、リラックスして、適度に筋肉をつけることで、体自体から熱を作り、冷えない体になることです。
呼吸法
一般的に、胸部を使う呼吸は、気分を向上させたり、体を活性化させたりする効果があり(自律神経系では交感神経)、腹部を使った呼吸は、体の緊張を解き、リラックスする効果があります(副交感神経)。
ヨガのクラスでは、同時に腹部と胸部を使った呼吸をしたり、または場面に応じて腹部と胸部を使い分けることもあります。
普段の生活で、呼吸のことを気にすることはあまりないと思いますが、ヨガのクラス中は、呼吸を注意を向けて、呼吸の仕方を変えることで、自律神経の働きをコントロールするよう働きかけています。
ヨガの後は、すっきりしたり、元気になったり、リラックスして体も心も楽になる、そんな経験がみなさんにもありませんか?
アーサナ
寒暖差疲労対策として、適度な運動があげられています。
無理のない適度な運動は、筋肉をつけて体に熱を生み出します。
特に筋肉をつけるためには、大きな筋肉を動かすことが効果的です。
大腿四頭筋(太ももの前側)、臀筋など、下半身を動かすポーズが特におすすめです。
また、寒さや緊張で硬くなった筋肉を解すことで、リラックスする効果もあります。
特に、太い血管が通っている首が冷えると、強い冷えから自律神経は活発に働き、肩こりや頭痛なども引き起こすので、肩から首の筋肉を緩めるのも効果的です。
正しい姿勢
正しい姿勢で日々過ごすことは、体の不調を予防します。
滞ることなく血液を全身にめぐらせ、代謝を肩こりや腰痛、頭痛、胃腸の不調などを防ぎます。
ヨガの動きは、体を正しい位置に整えるのに役立ちますよ。
ヨガで立つポーズ(山のポーズ)を、ヨガの時間以外も意識してみましょう。
まとめ
一般的なヨガクラスで、意外と寒暖差疲労対策になることをやっていますよね。
呼吸法で、リラックスして、自律神経の働きを整える。
アーサナで筋肉を養い、筋肉の緊張を解す(特に肩と首)。
これから2月は、一年で最も寒暖差が激しい時季。
外出を控えて運動不足になりやすいです。
ヨガで無理なく体調を整えましょう!